天空の蜂
★★★★★ 星5
高速増殖炉の上空でホバリングする巨大ドローン
こんなことが可能とは。エンターテインメントと社会性とエモが渾然一体になっていた。映像的な気分はゴジラのでないゴジラ映画を見たような感覚。「あん」にしても「君はいい子」にしても社会が合法的に内在したり許容している不条理が出来事の発端やキーになっていて時代性を感じる。技術の進化は勤勉さと一部の天才によって推進力を得るけど、個々の人の精神は本を読んでもSNSを眺めても推進しないし、こういう映画や小説によって触れた人の気持ちに一石を投じるものの、その波紋は対外的だけでなく自己の中においても広がり続けるようなものではない。けど、364日さえない日があっても1日サイコーな日があれば人生はサイコーであるように、こういう映画に触れる人がその数時間の間襟を正して入られたらサイコーなんじゃないかと思う。それを説教じゃなくてゴジラ映画感覚で見せてくれるとは文句のつけようがない。
2016年01月07日
感想文
Powered by p-serve