虹色ほたる〜永遠の夏休み〜
★★★★★ 星5
事故でなくなったお父さんが話していたダムに沈んだ村を見に、一人で日帰り旅行にでかけた少年が、沈む前の村にタイムスリップして、田舎の夏休みを過ごす。
まんが日本昔話や、となりの山田くんの向こうを張った筆質感なアニメーションだけど、表情豊か。たとえば花火大会の後、仙人さんから衝撃の事実をきかされた少年の表情は、みてるだけで絵だけで目から汁が出る豊かさ。
想像していた展開とは大きく違う映画で、いい意味で裏切ってくれてありがとう。てっきり少年と父や母との家族の絆ものかとおもいきや、人の住む村という大きな意味での家族と、運命の出会いという個人的な小さな話。いい意味で。
個人的に水没前の八田原に思い入れが強いからか、村や町とは何なのかをかんがえさせられた。景観を大事に未来へ受け継ぎたいという尊い美徳を口にする者は、八田原村のことをどう論理だててお話しになるのか。消えてもいい場所と、のこさなければならない場所を選別するために利用される論理があるのは飲み込めるけども、残すべき場所を保全するために美意識や美徳を方便に使うのは飲み込みにくい。美しさとは方便に使われるようなものではないはず。
そしてあらすじにするとチープな運命論を、軽々しく軽快に見せてくれた。運命があるといいなぁと思わせてくれる数少ない貴重な映画の一本。ユーミンやキャンディーズだけでなく音楽も、全体の印象を軽やかにする効果あり。
後半は直接的な表現や言い回しは避け、視聴者に悟ってもらうシーンが多数。ただ、言いたい事と見ている中身がポニョほど分離してないのかわかりやすくてみやすい。
ティッシュ10枚つかったので環境のために、なにか草を植えたい。
2013年06月10日
感想文
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