るろうに剣心 京都大火編



★★★★☆ 星4
一段と原作に迫るストリーラインと外さないエモいポイント。

原作に忠実にしようとすれば、どうしても足りない尺。つめこみすぎにならざるを得ない難しい再構成の作業は、アニメだと毎週のようにあるエモいポイントの中から、どこを捨てどこを統合し、なにを残すのか。我を斬り刃鍛えて幾星霜 子に恨まれんとも孫の世の為を捨てない点に感心。物語のタイトルは「るろうに剣心」「剣のココロ」。動乱の中でいわばアナハイム社のように、多くの剣客に人を斬る快楽を吹き込んだとも言える新井赤空が最後にたどりついた剣の心。剣心にその思いとともに逆刃刀を託したエピソードは、京都編を問わずシリーズを通して重要な要素。いろいろあるエピソードの中でこれを残すとは…やります。原作では、大久保卿事件だけで決意する京都行き決断のシーケンスに、多数の警官家族の悲しみを加えたことで、本来剣心の心中にはあったであろう、幕末の悲しみを繰り返させないための意思決定という意味をブラッシュアップさせ、決断をよりエモいものにしたあたり、原作を補完までするのかと感心は早くもピーク。剣での戦いが白熱するほどフェンシングにみえるとかも映画の価値の中では小さいこと。一本の歴史(フィクション)秘話映画であり、漫画の実写化映画であり、るろうに剣心である映画。

2014年10月30日

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