宇宙戦争



品質のこのみ★★★★★
内容のこのみ★★★★★

宇宙人が地球人を襲う。ラストの結末を除けば★5…とみせかけて実はラストも実に素晴らしい。


地球人はほぼ打つ手なし。人類は体液を抽出されて赤い植物に撒かれるガーデニング資材。逃げるしかない中、ザミストのように人間の狂気が襲ってきて宇宙人の脅威どころじゃない。ところがついに反撃の方法がみつかると思いきや地球人は勝手に勝利。世界はそういうことがある点ですべてリアルと言える。語りかけて来る大きな要素は人類が今どう生きてきたか。知らないオーストラリアの首都を聞かれたり、知らない子守唄を歌ってほしいと言われたりするシーンは、離婚後もっと有能な父親にそだれられている子供達に対するコンプレックスが突き刺してくる。ある意味ガーデニングに撒かれるよりも過酷。それでも息子や娘を守りたいと願う本能は僕のうすい映画史でも稀に見るピュアな心情描写。宇宙人とかウィルスに打ち勝つのは、そんな孤独で酷な世界を生きて来たあぶなっかしいけど強い人類なのだ。


2017年09月01日

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